【神さまがくれたチャンスの話】

えー、今日はね、「神さまが、僕たちにチャンスをくれてるんだよ」って話をします。

日本が戦争で負けたときね、そりゃもう、何にもなかったの。
家も壊れちゃったし、食べるものもろくになかったの。
でもね、そんなときでも日本人はね、愚痴とか文句ばっかり言ってたわけじゃないんだよ。

みんなで助け合って、励まし合って、知恵を出し合ったの。
どうしたら、この状況で生き延びられるか。
どうしたら、明日をちょっとでもよくできるかって、知恵を絞ったの。

でね、そこで一所懸命、ものづくりに励んだの。
がむしゃらに働いたの。
「うまくいくかな?」じゃなくて、「やるしかない!」って気持ちで、ひたすら前を向いて頑張ったの。

そうしたら、神さまがごほうびをくれたの。
それがね、「バブル」と呼ばれる時代だったんだよ。

みーんなが同じように幸せを感じられて、活気があって、景気も良くて。
神さまが「よく頑張ったね。はい、プレゼントだよ」ってくれたの。

だけどね、そのプレゼントに甘えすぎちゃった。
調子に乗っちゃったんだよ。

「あれも欲しい、これも欲しい」
「もっと儲けたい」「もっと勝ちたい」

って、人のことなんか考えないで、自分のことばっかりになっちゃった。

そしたら、神さまが怒っちゃってね。
「調子に乗るんじゃないよ!」って、バブルを一瞬でパーンと弾けさせたんだ。

あれはね、「調子に乗ったら、全部失うぞ」っていう神さまの教えだったの。

でね、それからというもの、世の中にはモノがあふれて、
「もうこれ以上、何を作ればいいのか分からない」
「どんなアイディアが必要なんだ?」って、悩むようになっちゃった。

でもね、戦後の人たちには“人を思う気持ち”があったの。
「これがあったら、あの人の生活が楽になるよね」とか、
「これを作れば、みんなが笑顔になれるよね」とか。

そこにはね、「利他(りた)」の心があったの。

でも、今はどうだい?
「あのライバル会社より機能を上にしよう」
「ライバル店よりも安く売ろう」
って、競争ばかり。

つまり、「自分のことばかり」になっちゃった。

でもね、神さまは怒ってばかりじゃないんだよ。
もう一度、チャンスをくれたんだ。

それが、「コロナの時代」。

お店が閉まったり、仕事がなくなったり、外に出られなくなったり。
色んな大変なことがあったけど、あれはね、
「もっと人のために考えなさい」
「心を使って、社会を作り直しなさい」
っていう神さまからの宿題だったんだよ。

だから、神さまは「考える時間」をくれたの。

会社に行かなくても、家で仕事ができる仕組みが整ったのも、
「もっと自由に働いていいよ」っていうサインだったのかもしれない。

で、コロナ離婚って言葉が出たけど、あれもね、
コロナのせいじゃなくて、もともと不満を抱えてた人が、
コロナを理由に「ちょうどよかった」ってだけの話なの。

実際、離婚してない人もたくさんいるじゃない。
そういう人たちは、「今ある幸せ」に気づいている人なの。

旦那さんがいてくれること。
奥さんが笑ってくれること。
子どもが元気なこと。
家があること、ご飯が食べられること。

それらすべてに、「ありがとう」って言える人なんだよ。

神さまはね、いつだって「感謝してる人」に微笑むの。

逆に、「足りない、足りない」って言ってる人には、
「じゃあ、もっと奪ってやるよ」って、どんどん不安を与えるの。

持ってることに気づかないと、何を手にしても満たされないんだよ。
愛だって、お金だって、モノだって。

だからね、今あるものに「ありがとう」って言うこと。
今ある人たちに「ありがとう」って言うこと。
これがね、人生が上手くいく一番の秘訣なんだよ。

でさ、この話を聞いて「なるほどな〜」って思った人は、
もうすでに“神さまの味方”になってるからね。

今日も明日も、人に優しくしていこうね。
そしたら、不思議といいことが起こるから。

以上でーす!