どうも。仲宗根です。
さて、今日は「可処分所精神」となるように設計しようね。と言うテーマでお話したいと思います。
さて。
可処分所得って言葉はよく聞くけど、
最近では「可処分時間」とか「可処分精神」ってワードもチラホラ耳にするようになってきました。
で、この「可処分精神」って、なんぞや?って話なんだけど、
SHOWROOMの前田裕二さんが提唱していてね、ざっくり言うと──
**「そのことばっかり考えちゃう精神の使い道」**なんです。
夢中とか、没頭とか、好きすぎて四六時中そのことを考えちゃうような状態。
人間って、自分の“精神”の使い道を、じつはけっこう自由に選べるんですよね。
で、今日はその「可処分精神」の話を、就労支援事業にぶつけてみたい。
「場所」が人生の熱量を生むことがある
たとえば、学校がめっちゃ楽しいって思ってる子は、
勉強が好きというより、“学校という場所”が好きなんだと思うんです。
友達と会える。先生にほめてもらえる。
部活でうまくいった。給食がうまい。
それ全部ひっくるめて、**「学校に行きたい」**になる。
で、これが行きたくない子にとっては、まるで地獄なわけで、
どっちに転ぶかは、その“場所の設計”でほぼ決まってる。
つまり、**「場所って、ものすごいエンタメ力を持ってる」**ってこと。
就労支援事業所も、“通いたくて仕方がない場所”にできる
僕は今、就労支援事業に関わっているんだけど、
多くの事業所が「支援する場所」として設計されてる。
もちろんそれは素晴らしいことだけど、
**もっと踏み込んで、“可処分精神を預かる場所”**にしたらどうだろう?
利用者さんが朝起きて、「今日は事業所に行ける日だ!」ってワクワクする。
「今日は誰と話せるかな?」
「また昨日の続きの作業をやってみたい」
「ちょっとおしゃれして行ってみようかな」
そんな風に、“気がついたら考えてしまってる”ような場所。
それってもう、「通所」じゃなくて、「通いたい」になってるよね。
設計の正体は「居場所感」と「役割」
じゃあ、どうやってそういう場所をつくるの?って話になるんだけど、
大事なのは、**「居場所感」と「役割」**だと思ってます。
ただ「支援される人」になるんじゃなくて、
自分が誰かにとって「必要な人」になれる場所。
そして、「いてもいい」じゃなくて、「いてくれて嬉しい」と思ってもらえる空気。
この二つが噛み合ったとき、人はその場所を**“自分の場所”**として認識する。
その瞬間、その場所は「通わなきゃいけない場所」から
「行きたくて仕方がない場所」へと進化するんです。
結局、人は“好きな場所”に人生を使いたい
「この仕事に意味なんてない」とか「誰にも必要とされてない気がする」とか、
そんな風に思うこともあるけど、
そういう時って、大抵“可処分精神の投資先”を間違えてる。
僕たちがつくる場所が、“誰かの精神の投資先”になれたら最高じゃない?
誰かが「また行きたい」と思ってくれる場所。
気づけばそのことばかり考えてしまうような場所。
それは、ディズニーランドやライブ会場だけじゃなく、
就労支援事業所にだってできる。
むしろ、そういう場所だからこそ、
「可処分精神」を全力で迎え入れるように、デザインしなきゃいけないんじゃないかと思ってる。
最後に
僕たちは、もっともっと「場所のエンタメ力」を信じていい。
そして、利用者さんの“心の居場所”になる覚悟を持っていい。
可処分精神は、ただの時間の使い方じゃない。
人生のエネルギーのかけ方なんです。
だったら、それを「うちの場所に使ってもらえる」って、
とてつもないチャンスじゃない?
“通所”ではなく、“通いたくて仕方がない場所”。
そのために、今日も現場をデザインしていこう。