【ただの日記】

おはようございます。

MFIの仲宗根です。

日曜日の今日は、ただの日記をお届けします。


僕は、就労支援事業のサービスについて考える事が多いのですが、やっぱり「利用者さんの声をトコトン聞く」ことって、すごく大事だなぁ。と思った話です。

「聞く」って、めちゃくちゃ地味な作業だよね。
派手さゼロ。
それこそ、声を大にして誰かに自慢できるようなことでもない。
だけど、これができない支援は、だいたい空回りする。

よくさ、
「こんな支援をやったら、きっと喜ばれるだろう!」
みたいなノリで、支援を設計しちゃう人がいるんだけど、アレけっこうな確率でズレる。

なぜか?

そもそも「相手の本音を知らない」からだ。そりゃあ、ズレるに決まってるよね。


「欲しいもの」を知らないままプレゼントを選んで、「喜んでくれると思って!」って渡しても、
それ、相手にとっちゃ”親切の押し売り”になりかねない。もちろん、「気持ちはありがたい」って言ってくれるよ。

でも本音はたぶん、
「今それじゃないんだよなぁ……」って思ってる。

だから、僕はトコトン聞く。
耳の穴かっぽじって、全力で聞く。
もうね、「こんなことまで?」ってくらい聞く。

たとえばね、
「今日の調子どう?」って聞いて、「まあまあです」って返ってきたら、
すかさず聞き返す。
「その”まあまあ”って、どれくらい? 10点満点で言うと何点?」って。

で、「6点です」って言われたら、さらに掘る。
「その4点分のマイナスポイントって、何が原因?」って。

正直、めんどくさいよ。
一回で聞き出せることなんて、ほとんどないから。

でも、そこを根気よくやらないと、本当の声にはたどり着けない。
本当の声って、だいたい「めんどくさい層」の下に隠れてるから。

それにね、
人って、自分の声をちゃんと聞いてもらえたときに、初めて心を開くんだよね。

「この人には話していいかも」って。
その扉が開いたときにだけ、支援が支援として機能し始める。

逆に言うと、
どれだけスキルが高かろうが、制度に詳しかろうが、相手の声をちゃんと聞けない人の支援は、だいたい空振りしてる。

これ、就労支援B型の現場だけじゃなくて、
家族とか、友達とか、どこでも同じだと思う。

だから僕は、今日も耳をダンボにして、
利用者さんの声を聞きにいこうと思います。

以上。現場からでした。