おはようございます。
MFIの仲宗根です。
さて、今日は「海外のメンタルケアと日本のメンタルケアの違い」についてお話したいと思います。
これ、めちゃくちゃ重要なテーマです。なぜなら、世界のメンタルケアがどう進化しているのかを知ることで、日本のメンタルケアの未来をどうデザインするかのヒントが見つかるからです。
海外と日本の「メンタルケア文化」の違い
まず、そもそもメンタルケアに対する「文化的な違い」が存在するって事が大事で海外の場合、アメリカやヨーロッパなどの国々では、
メンタルケアが「自己管理の一環」として当たり前に行われているんですね。
特にアメリカなんかは「定期的にカウンセリングを受けること」がごく普通のこと。むしろ「心の健康を大切にすることは当たり前」という認識が強いです。
それに加えて、セラピストやカウンセラーが「専門家」としてしっかりとした地位を確立しているのも特徴。
例えば、ハリウッド俳優や有名スポーツ選手が「今日はカウンセリングに行ってきた」なんて公言することも珍しくありません。これって、「自分のメンタルをケアすること=ポジティブな行為」という社会的な認識があるからこそなんです。
いっぽう、日本の場合
じゃあ、私たちの住んでいる日本ではどうなんだ。と言うことなんですけども
正直に言えば、まだまだ「心のケア=弱いこと」と捉えられている節があると。
特に「頑張ることが美徳」という文化が根強い日本では、「辛い時こそ耐えて乗り越えなければならない」という考え方が蔓延していて、
その結果としてね、メンタルケアを受けること自体が「恥ずかしいこと」や「弱い人がすること」と思われることも少なくないんです。
もちろん。最近では少しずつ変わりつつあるものの、まだまだ「一般的に浸透している」とは言い難いなぁ。というのが、現状です。
「メンタルケアのシステム」にも違いがある
もちろんね文化的な違いだけではなくて、具体的なメンタルケアの「システム」にも大きな違いがあったりするわけで、海外のメンタルケアシステムってどうなってるかと言えば、
例えば、アメリカでは学校のカウンセラー制度がかなり充実していて、幼少期から「心の健康を守る教育」を行い、子どもたちが「自分の気持ちを言葉で表現する方法」を学ぶ機会が多い。
さらに、企業でもメンタルヘルスプログラムが用意されていることが多い。社員が気軽にカウンセリングを受けられるシステムを導入している企業も増えている。
そして、忘れてはいけないのが「オンラインカウンセリングの普及」。アプリやWebサービスを利用して、自宅から簡単にセラピストとつながれる仕組みが整っているんです。つまり『場所にとらわれずにケアを受けられる』という大きな利点があるわけです。
じゃあ、日本のメンタルケアシステムはどうなのよ。ってことになりますよね。
日本は、学校にカウンセラーが配置されているケースも増えてはいますが、その数はまだまだ足りていません。
また、職場におけるメンタルケア制度も「形だけ」というケースが多いのが現実で、
例えば「メンタルヘルスチェックシートを年に一度提出してください」という形式だけの対応が主流だったりします。
もちろん、カウンセリングサービスを提供する団体や医療機関も増えてきていますが、利用者側の「抵抗感」が根強く、なかなか広がっていないのが現状です。
「差」は何から生まれるのか?
じゃあ、この違いはどこから生まれてくるのか?ポイントは以下の3つです。
- 文化的背景の違い:自己管理を重視する文化と、我慢することを美徳とする文化の違い。
- システムの整備度合い:オンラインサービスやカウンセリングの普及度の差。
- 社会的な認識の違い:メンタルケアを「ポジティブなもの」として受け入れる姿勢の違い。
特に「社会的な認識の違い」は結構、大きくて
日本はまだまだ「心のケアを受けること=弱さ」と捉えられがちで、普及には時間がかかりそうだし
日本でも「メンタルケアは誰にでも必要なもの」という考え方をもっと広げる必要があるなぁ。と改めて考えさせられました。
以上。現場からでした。